以前も書きましたが採用担当の私は、2003年4月大学卒業後直ぐに、非営利経済団体である茨城県経営者協会のフルタイム有給スタッフとして雇用され、社会人としてのキャリアスタートさせました。現在勤続18年目を迎えました。

「新規学卒者の一括採用」の慣行はまだ根強く維持されていますが、「年功序列」、「終身雇用」といった「日本的経営」は崩れ去った…と言われ始めて久しくなります。
確かに「年功序列」、「終身雇用」といった雇用慣行は、戦後の経済成長期には有効であったものの、現在の人口減少社会、DX社会には若干のすきま風が吹いていることは事実のようです。

私は「新規学卒者の一括採用」で3月卒業4月入社で社会人をスタートさせ、「年功序列」的「能力主義管理」の人事制度の下で処遇が決まり、おそらくこのまま定年まで、茨城県経営者協会という一つの会社でキャリアを終えることを現時点ではイメージしていることから、結果的「終身雇用」になりそうです。
その意味では、茨城県経営者協会での働き方は、モデル的「日本的経営」に限りなく近い形と言えそうです。

先日、新入社員から18年に亘り深くお付き合いさせて頂いております経営者から「ゴトウちゃん、うちの役員に現在の人事賃金制度のトレンドがどうなっているかをプレゼンしてくれないか?自社だけの通用する“常識”ではなくて、さまざまな企業経営を見聞きしているゴトウちゃんから、“一般常識”を役員に伝えて欲しんだ」との依頼がありました。
このような依頼はたまに頂くので、その瞬間、瞬間は感慨深い気持ちになることはありませんでした。
しかしながら、現在採用活動を行っている中で、自分の働き方は他者(他社)に比べてどうなのか?を念頭に置いて仕事をいると、
新入社員の頃は、まずは服装のことから、挨拶の仕方、顧客企業への出入りの仕方、目上の方との食事の仕方…などなど、社会人としての「一般常識」を会員企業の経営者の方々から直接指導頂いておりましたが、18年を経て、社会人としての基礎の基礎の部分を指摘して下さった同じ経営者から「役員に現在の賃金制度のトレンドをプレゼンして欲しい」、といったご依頼を頂くということは、長期勤続の下で一つの専門領域について熟練度を高めていく人事制度が生み出したエピソードだと感慨深く思います。

さて今日は、プレゼンに向けて求められているデータ類を整理します。

-一般社団法人茨城県経営者協会 採用・求人担当 後藤